草を喰む

当店の理念

草を喰む

「万物創世」地球上のすべての命は、太陽の光と水と空気によって生かされている。

人間もその一員。

幾万年もの昔、我々の祖先は火を使うことを覚え、
食べ物の消化吸収が良くなり、脳が発達しました。

このことで衣食住が自由に扱えるようになり、感情を持つことができるようになりました。

文明が発達し、農耕をすることを覚えました。
種を蒔き収穫し、皆で分け合い、喜びを感じ感謝することで、文化が発達しました。

土を母体にして、水と太陽の恵みがあってこそ…

良い作物が育つためには、土も水も清らかであることが条件でしょう。
そして澱みなく、太陽の光が届くことが大切でしょう。

笹の葉が産み出した雫を大地が受けて育み、滋味を与えて送り出す沢水。
その水が美味しさを作り出すのではないでしょうか。

我が意は、毎日沢野を駆け巡り、畑に寄り、命ある作物を戴き持ち帰る。
その作物は、調理方法を煩く語ります。

「食べられる物はすべて食べ尽くせ」と。「美味しい物だけをつまみ喰いするな」と。

人間の知恵で食べ尽くすことが、命ある食べ物を成仏させることだと。

そしてまた、土に返して根を絶やさないことが、共存共栄に繋がり、未来へリンクしていく物だと…